医療法人たがわ皮フ科形成外科


    田川ドクターのコラム   

顔のホクロに

  ついて

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 前回は足の裏のホクロについて書かせていただきました。

 

今回は顔のホクロについて簡単に述べたいと思います。

ホクロはほとんどができもの(腫瘍)で、良性だけではなく、

まれに悪性もあるというのは体全身、もちろん顔にもあてはまります。

ただ足の裏のホクロと違うところは、顔は整容的に大事な場所、

常に他の人から見られる場所であります。 ですから、ほとんどの方が

ホクロを取った後、きれいに治したいとご希望になります。

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 今は炭酸ガスレーザーといって、出血もなく傷跡もほとんど残らない

便利なレーザーがあります。

ただ大事なことは、レーザーが万能ではないとのことです。

 レーザー照射の適応は、約3〜4ミリメートル位までの大きさで、

医師が診て悪性の可能性がまずないと言えるものです。

ホクロは腫瘍ですから、少しでも細胞が残ると再発することあります。

その場合、再び照射すればきれいになります。

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 日本人には顔のホクロで悪性のものは少ないですが、6ミリ以上で急に

大きくなってきた黒い斑点、できものには注意が必要です。

クリニックでそういった悪性が疑われるホクロを診る事は少ないですが、

その場合には完全な切除を薦めております。 

 また鼻の頭や眼や唇の周りにあるような場合は、整容的にも

大事な場所ではありますが、レーザー治療よりも切除が適当です。

切除後に、傷跡をきれいに治すことが、形成外科医の役割であり、

顔の皺に沿って縫合し、傷跡を目立たなくしたり、人工の真皮で、

きれいに治すように対応しております。

鼻の頭や眼の周囲のホクロは気にされている方も多いと思いますので、

そのような場合には、お気軽に来院、ご相談ください。

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 これから夏に向かい、またオゾン層の破壊により紫外線がますます強くなってきます。当地は特に紫外線が強いので、帽子をかぶったり、

日焼け止めを塗ったりして、お肌を日光から守るようにしましょう。

実は、これが、ホクロやしみを増やさないベストな治療/予防法です。

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前述のように、顔のホクロには悪性のものは多くありません。

しかし、まれに悪性がありますし、また、整容的にも小さなホクロが

気になるかたが多いと思います。

当院ではしっかり診察してレーザー、または小手術で治療したいと

思います。

 

 

 以上